GW5 ボードは、indie社製 Camera Video Processor (ISP) GW5シリーズを搭載したボードで、indie社の強みである強力な歪み補正や、RAW から YUV への変換などの画像処理を可能にします。GW5410、GW5310、GW5210 のいずれも搭載することができます。
indie社の評価ボードとの互換性を持たせているため、indie社純正ツールからの制御やFW更新が可能です。(FTDI社 FT4222モジュールを使用)
映像入力としては MIPI CSI-2 のほか、弊社Deserializerボードとの組み合わせにより、車載SerDes規格 FPD-Link III、GMSL、GVIF2 にも対応します。
MIPIモニターボード SVM-06 と接続して HDMI と USB に、パラレルモニターボード SVP-01-U と接続して DisplayPort と USB に出力することができます。
また、2系統出力にも対応しているため、例えば RAW と YUV の両方をそれぞれ出力すること等も可能となります。
下記の構成例のようにすることで、RAWカメラの映像を YUV に変換し、USB と HDMI または DisplayPort へ出力することができます。
■ 構成例
【RAW & YUV MIPI Virtual Channel出力】
下図は映像出力として、MIPI CSI-2 を使用した構成例です。RAW出力のカメラ映像を Deserializer 経由でGW5 ボードに入力しています。
GW5 ボードからの映像出力は Virtual Channel 0 にRAW映像を、Virtual Channel 1 に GW5 で変換処理を行ったYUV映像を重畳させたMIPI CSI-2信号となります。
SVM-06 は Virtual Channel 0 のRAW映像をUSB(UVC)出力し、Virtual Channel 1 のYUV映像をHDMI出力することが可能です。※各 Virtual Channel の出力先は自由に選択可能です。
また、2枚の SVM-06 を用いることで、RAW映像とYUV映像の両方を同時にUSB(UVC)出力させることも可能になります。
【YUV 16-bit パラレル出力】
下図は映像出力として、16-bit パラレルを使用した構成例です。RAW出力のカメラ映像を Deserializer 経由でGW5 ボードに入力しています。
GW5 ボードから出力される映像は GW5 でYUV変換したもので、16-bit パラレルバスから出力されます。
SVP-01-U は入力された映像信号を、DisplayPort もしくは USB(UVC) のどちらかから出力することが可能です。
■ 設計資料
GW5 ボード ハードウェア仕様書(PDF)
GW5 ボード 技術仕様に関するFAQ(PDF)
【動画】RAW+YUV映像同時表示説明動画