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Virtual Channel (VC/VCX) 対応

開発背景

最近のMIPI出力対応の車載カメラモジュールは複数の映像フレームをまとめて出力する仕様が増えてきております。
これらの映像フレームはVirtual Channel で分けて出力される事が多く、受信側が複数のVirtual Channelに対応していないと映像の取得が出来ません。

そこで弊社のSVM-06を使用した複数Virtual Channel取り込み、映像をPCに表示/録画するシステムを紹介いたします。
本システムは、MIPI信号の分岐(クローン出力) とVirtual Channel の指定取り込みにより実現しております。

MIPI分岐機能

SVM-06 は外部とのインタフェースに120pinのコネクタを採用しています。
標準機能で使用していない60pin部分に、SVM-06に入力されたMIPI信号を再度出力する機能を開発しました。

追加機能は左図の赤矢印経路になります。

SVM-06に実装されているCrossLink FPGA内部でMIPI 1入力 を 2出力にする事で実現しています。


SVM-06から出力するMIPI信号の Short / Long Packet 中のデータ自体はカメラ出力内容と変わりません。(Data Type, Virtual Channel , Word Count, ECC, CRCなど) MIPI入力から出力までの遅延も1 Line程度になります。

Virtual Channel 指定取り込み機能

SVM-06 は通常Virtual Channel 0 の映像を取り込んでいますが、設定を行う事によりVirtual Channel 0 以外の映像を取り込む事が可能です。
VCXにも対応しているため、 0 ~ 15 まで取り込み可能になります。
この機能は項目1のCrossLink FPGAの後段に位置しているArtix FPGA側で処理をしています。

複数Virtual Channel 録画機能

MIPI分岐機能と Virtual Channel 指定取り込み機能を組み合わせる事で、SVM-06ボード1台で指定したVirtual Channel 1つを取り込み、かつシステム全体で複数のVirtual Channelを同時に取り込み可能になります。
下図はカメラから4つのVirtual Channel が出力されていた場合の図になります。

ホストPC上では4種類の映像を表示、保存が可能です。
録画時はSVM-06ボード1台で1つのAVIファイルが生成されるため、Virtual Channel ごとにAVIファイルが作成されます。

複数Virtual Channel 再生機能

複数のVC映像を1つのストリームにまとめて出力する場合は、複数のSVO-06ボード間を同期動作させます。これにより、各ボードに入力している映像データが任意のVC値かつフレームインターリーブで出力されます。
下図は、4CHの異なった画像ファイルから、VC画像を合成した例になります。

SVO-06は画像出力の為に、SVM-06のFPGAをイメージジェネレータ用に入れ替えております。


左の写真は、SVM-06と接続ボードを実際に組み上げた図です。
MIPI信号をデイジーチェーンするため、細線同軸ケーブルを使用しております。コンパクトで卓上で使用できる大きさになっています。

本機能についてご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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※品名、社名は各社の商標です。本資料は仕様変更の為予告なく変更する場合があります。