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SVOスタンドアローンモード
   MIPIジェネレータ(SVO-06/SVM-03-MIPI)は、パソコンに保存された映像ファイル(AVI形式/FRM形式)をMIPI CSI-2信号に変換するボードです。パソコンからUSBケーブル経由で映像をMIPIジェネレータに転送しMIPI CSI-2形式で出力します。
   今回、MIPIジェネレータをパソコンに接続しない状態で1枚の固定パターン映像をMIPI CSI-2信号として出力するSVOスタンドアローンモードを開発しました。
   従来から パターンジェネレーターの機能 をSVOボードご購入のお客様には無償で専用のソフトを提供し、8種類のテストパターンを出力することができましたが、その際にはパソコンを接続しておく必要がありました。
   これからはMIPIジェネレータの単独運用が可能となります。
   製造・検査の現場で同じパターン映像を流して製品を検査する工程において、作業者が特にパソコンを操作しなくても使えることになります。また製品の評価の現場においてもUSBケーブルを接続しないでMIPIジェネレータに電源だけ供給できればEMC試験などで製品単体の試験を行う場合に不必要なノイズ源を減らすことにより試験の信頼性が上がります。 Step1:
まずはSVO-06のDipSW1_ON、7_OFF、8_OFFのスタンドアローンモードにします。そしてSVO-06ボードをUSB3.0ケーブルでパソコンにつなぎます。
弊社が提供する専用アプリで映像1フレーム分の画像データ(バイナリ)と出力のタイミングデータ (.svo) をボード上のSPI-ROMに書き込みます。
(この作業は初回の1回のみ行えば良いです)

Step2:
SVO-06をスタンドアローンモードにしてUSB3.0を接続、または、CN1に5Vを供給し、電源を供給します。
ボードに電源が供給されると、ファームウェアがSPI-ROMから画像データを読み込み、DRAM 上に展開します。
SPI-ROM からの画像データ読み出しには数秒 - 数十秒の時間がかかります。

Step3:
SPI-ROM に書かれたタイミングデータから FPGA の初期化を行います。
設定が完了すると、映像出力を開始します。

Step1から3までの起動時間が静止画のサイズにもよりますが、約1分程度かかる見込みです。
<応用例>GVIF2シリアライザボードと組み合わせた場合
SVO-03-MIPIにGVO-4963ボードを接続することで、電源を投入することで 既にボードに書き込まれた静止画をGVIF2信号として出力することが可能です。
シリアライザボードを交換することでFPD-LinkIIIやGMSL信号として出すことも可能です。
<応用例>パソコンは使いたくないけど、静止画1枚では物足りない
複数の画像の切り替えや、映像に対応しようとなると、市販されているメディアプレーヤーと呼ばれているSDカードやUSBメモリに入っている動画ファイルをHDMI経由で再生する製品や、 Raspberry Pi Zeroを使うことで実現が可能です。
メディアプレーヤーあるいは Raspberry Pi ZeroのHDMI出力とSVOのHDMI入力とを接続すると、安価にスタンドアローンSVOの複数画像や映像の送信に対応できます。
・microSDに画像内蔵
・OS起動後、自動的に画像表示可能
・ネットワーク対応かつLinuxOSのため、複数台の制御や一括画像更新も容易
・GPIO IN/OUTによるインジケータや切り替えスイッチの実装も容易
※弊社ではRaspberry Pi Zeroやメディアプレーヤーは取り扱っておりません。
   お客様で用意していただくことになります。
<応用例>複数出力筐体
SVO-03-MIPIと各種シリアライザボードをセットにして組み込む専用の筐体をご用意しました。 ボードを4枚まで実装可能です。 お客様の製造ラインにおいて検査用のシグナルジェネレーターとしてテストの短縮に貢献できます。
スタンドアローンモードの仕様

【格納フレームデータ】

ーフレーム数: 1 フレーム
ーフレームサイズ: 最大 6MB (6,144kB)
ーピクセルフォーマット: YUV422 8bit, RAW10, RAW12, RAW16

【読み込み元画像データ】

ー.dat, .raw: 非圧縮 RAW データ (16bit/pixel)
   ・RAW 出力の場合下位埋め(右図)
   ・YUV 出力の場合 U,Y,V,Y のデータ順

ー.bmp: Windows Bitmap (24bit/pixel)
   ・RAW 出力の場合は、下位 bit は 0 埋め、グレースケール化して出力します。
   ・YUV 出力の場合は、bt.601 で RGB->YUV 変換して出力します。

【出力信号】

ーSVO-03-MIPI の仕様に従います。
バージョンアップ予定
複数画像対応
   現在のスタンドアローンモードは、1画像をSVO-06搭載のSPI-ROMに保存して、ボード起動時に、フレームメモリに移動する方式です。この機能は残したまま、数式によるフレーム追加機能を開発いたします。生成できる画像は、白、黒等の単色画像、グラデーションなどシンプルなカラーパターンを考えています。標準的には下記のような画像を考えておりますが、数式をご用意いただければ、カスタムで作成可能です。

Image

White

Black

Gradation

Colorbar1

Colorbar2

画サイズにもよりますが、お客様でご用意いただく1画像と、数式画像5~6フレームが最大となります。
SPI-ROMに内蔵された、画像と数式は、ボード起動時にフレームメモリに画像として展開されます。


自動もしくはスイッチによる画像変更
1.自動画像変更
1フレームの表示時間を指定していただければ、立ち上げ後自動でフレームを入れ替えます。

2.スイッチによる画像変更
SVO-06のGPIOピンを使用して、外部スイッチ入力を取り込みます。現像でも外部トリガピンにより、同じような制御は出来ますが、この機能によりフレーム単位のコントロールが可能です。
スイッチ又はトリガーボードに関してはお客様サイドで製作をお願いします。


販売価格
SVO-06:単価198,000円(消費税別)
*パラレル等の他ボードの場合も、同様に基本型番にお客様番号が入ります。

SVO-STD-SDK:単価298,000円(消費税別)
*画サイズ、ピクセルフォーマット等のFW・FPGA変更費用です。
*画サイズ等が変更になる場合は、再度SDKをご購入いただきます。
*この費用には、初回ボード書き込み費用が含まれております。
*リピート時は、書き込み費用(単価30,000円/消費税別)が必要となります。お客様サイドでも変更可能です。


ご質問等は お問合せフォーム または、営業へ直接ご依頼ください。

注意事項:記載された商品名、社名は各社の商標です。本資料は仕様変更の為予告なく変更する場合があります。