さて、今回がFX3高速化シリーズの最終回になります。
今回はUSB3.0で受信したデータをPCに保存する方法について説明します。
実際に340MB/sのデータを保存するためには市販のHDDを用いていては間に合いません。
試しに弊社にあった最新のPCのHDDのベンチマークを取得してみました。
Writeの速度が115MB/sとなっており、USB3.0の速度に全く追いつけていないことがわかります。
弊社でもUSB3.0のスピードでデータ保存をするにはRAIDにしないといけないのかとか、Windowsの仕組みでダイナミックディスクを組まないといけないのかとも検討しました。
しかし、いまはSSDを使用するとUSB3.0の伝送速度と同等程度の書き込みができるものがあることがわかりました。
たとえば、サムソン電子の「SAMSUNG SSD 840 Pro series SATA 6Gb/s」です。
このSSDのベンチマークの結果は次のようになりました。
USB3.0の転送レートがSSDへの書き込み速度を上回っており、問題なく保存できそうです。
これで、あとはUSB3.0の受信とデータを保存するソフトウェアを開発すればよいことになります。
このソフトウェアについては、受信とデータ保存を別スレッドで動作させるソフトウェアを組むことで実現できます。
ということでソフトウェアができましたので、実際に保存までの時間と転送レートを計測してみました。
<ベンチマーク結果> ※3回計測平均の時間は16GBのデータを受信しデータ保存するためにかかった時間です。
SAMSUNG SSD 840 Pro を使用した場合では、保存まで含めた速度が334MB/sとなりました。
EZ-USB FX3の高速化検証5 ~PC側での対応USB3.0~の報告では単純なUSB転送で340MB/sでしたので、それから見ても、ほとんど速度低下することなく保存ができています。
ということで、HDDでの保存は論外なのですが、SSDでも高速に保存するためにはそれなりに高速なものを選択する必要があります。
もし高速なデータ保存をお考えであればお気を付けください。
RAID以外の高速保存のための選択肢が増えて、小難しいシステムを作らなくても済むようになってきていることを改めて実感できる調査でした。
最後に。
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