NVCapプラグインフィルタのご紹介

今回はNVCapプラグインフィルタのご紹介をします。

NVCapとは、弊社の映像取り込みボードSVMシリーズのボードを使用した環境で動作するWindows上のプログラムで、映像のプレビューやAVI形式への録画、ターゲットセンサやSVMボードの制御などが可能なキャプチャソフトウェアです。
NVCapプラグインフィルタは、このNVCapのプラグイン機能です。
NVCapプラグインフィルタを使用することで、様々な画像解析が可能になります。

使用するためには・・

  • これからご紹介する1.のNVRawDLLは、SVMボードのCDイメージファイル内に入っているNVCapに付属しております。
  • NVRawDLL以外のフィルタについてはSVM-SDKをご購入いただくことでご使用できます。(ソースコード(.ax ファイル)をご提供)
  • NVCap の “Filter” フォルダに ソースコード(.ax ファイル)を入れることで、NVCap の表示に任意のソフト処理を挿入することができます。NVCapだけで操作を完結できるのが大きな特徴です。

その他の特徴として・・

  • 表示パスだけに挿入されるため、録画データは生データを取得できます。
  • Screen Shot 機能を使うと、Filter をかけた映像が得られます。

1.NVRawDLL.ax

  • NVCap付属のフィルタで、RAW8,10,12,16,20 フォーマットの画像をグレー表示、またはカラー表示(Bayer->RGB変換) するフィルタです。
  • NVCap で NVRawDLL を有効にすると、下図のような Filter Option ダイアログが表示されます。このダイアログの設定内容によってフィルタの機能や映像の調整を行います。
【 Filter Optionメニュー 】
Mode :Thru, Raw8・10・12・16・20の各Gray/Colorの11種類 
Bayer Alignment :G/R/B/G, G/B/R/G, B/G/G/R, R/G/G/B,C/R/B/C,
C/B/R/C,B/C/C/R,R/C/C/Bの8通りの並びに対応
Gain R/G/B :RGB のゲインを設定
Ganma :任意の値に変更可能
Ofset :任意の値に変更可能
FastMode :画質を落として高速に処理します
OVSP :LSb(最下位ビット) と MSb(最上位ビット) を入れ替えます

 NVRaw 挿入前
(Raw 10bit を UYVY として読み込み)

NVRaw 挿入後
(Raw -> Gray 変換)

2.NVShowFrameNumDLL.ax

イメージセンサやFPGAがフレーム内に埋め込んだフレーム番号をデコードして表示するフィルタです。

3.その他サンプルプロジェクトフィルタ   ※NVcap32bit版(NVcap_×86)

NVBinarizationDLL.ax
2値化して表示
 *しきい値は固定になります。

NVFlipUFDLL.ax
上下反転して表示

NVHFlipDLL.ax
左右反転して表示

NVHistogram.ax
画像のヒストグラムを表示

 *明るさの分布を可視化できます。

NVHistogramDLL.ax
画像のY/U/V 3成分を表示

今回ご紹介したフィルタ以外でも、カスタムでお客様のご希望に応じたフィルタの作成が可能です。
ご相談はお問い合わせからご連絡をお願いいたします。

【 参考資料 】
NVCapについて :https://www.net-vision.co.jp/product/new/NVCap_S.pdf
NVCapのダウンロード :https://www.net-vision.co.jp/support/update.html
SDKについて :https://www.net-vision.co.jp/product/sdk.html
NVCapユーザフィルタ使用説明書 :https://www.net-vision.co.jp/support/dl/NVFilter_Instruction.pdf

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