イメージレコーダーSVI-06には、「FPGA動的再配置」という機能が搭載されています。実はすごい便利な仕組むなのですが、それを含めて今回から3回ほどこの機能について説明をしていければと思います。
この機能は誤解を恐れずに端的に言ってしまえば、“FPGA版プラグイン機能”といえます。
プラグインとしてわかりやすい例を挙げるとすれば、Webブラウザである、FirefoxやGoogle Chromeに搭載されています。
この機能は誤解を恐れずに端的に言ってしまえば、“FPGA版プラグイン機能”といえます。
プラグインとしてわかりやすい例を挙げるとすれば、Webブラウザである、FirefoxやGoogle Chromeに搭載されています。
現時点でこれらのプラグインは無数に存在し様々な機能を提供しています。
プラグイン作成のための仕様が公開されており、仕様に準拠した形でプラグイン製作者は自由に開発を行うことができます。
FPGA動的再配置もWebブラウザのプラグインの概念をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。イメージレコーダーSVI-06は、FPGAにおいてイメージセンサ信号の解釈や、PCへのデータ転送等のロジック(回路機能)を提供しています。
この回路機能群をここでは便宜上、「SVI-06Core」と呼びます。
SVI-06のユーザはSVI-06ボードを使用することでこの基本機能であるSVI-06Coreを活用し他カメラ開発を行うことができます。
今回のFPGA動的再配置とは、このSVI-06Coreを活用しつつユーザー独自の追加ロジックをプラグインを開発するかの如く開発をすることができるようになります。
FPGA動的再配置とは、「FPGAにプラグイン的な機構を導入することにより、ユーザ独自の機能拡張が行いやすくなる機能」といえます。つまり、FPGAのプログラマブルな部分をさらに柔軟に運用できるようになります。この技術は東京農工大学関根研究室の研究を発展させたネットビジョン独自の技術となります。
この技術を使用することのメリットとしては次の2点があります
1.ユーザはSVI-06Core機能がそのまま活用できるため、基本機能開発が不要
2.ユーザが独自に開発したロジック部分のFPGAソースコードを公開しなくてよい
まさに、Webブラウザのプラグインのごとく使用することができるのです。
とはいえ、本当にそんなことができるのかと思われる方も多いと思いますので次回では、動的再配置を使った簡単なサンプルを例として手順をご紹介していきます。
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