今回は日頃行っているボードの出荷検査について、少しご紹介いたします。
現在弊社ではひと月に100枚以上のボードの検査をしています。
「検査担当者によって検査品質にばらつきがあってはいけない」「検査品質を維持しつつ工数を削減したい」という目的により、昨年より”SV Tester”という検査用治具とアプリを使用しています。
SV Testerでできる主な事は、基板上の電圧チェック、FW/FPGAソフトの書き込み、I2C通信のチェック、UVC/DPの映像出力チェックです。
構成は以下になります。
試験治具 SV Tester(基板、ケース)、マイコンファームウェア
SV Testerと被検査基板を繋いだ画像です。
SV tester アプリについて
試験開始ボタンを押してから終了までの時間は 約6分程度です。
アプリがポップアップウィンドウで手順を指示してくれるので、誰でも簡単に同じ検査ができます。
例として以下はVDDL、VDDHの出力確認、電圧設定の画面です。
下図のVR1とVR2のボリュームを左回りに回らなくなるまで回します。
下図のように電圧下限がOKとなります。
次にVR1とVR2のボリュームを右回りに回らなくなるまで回します。下図のように電圧上限がOKとなります。
OKボタンクリック後、VR1とVR2のボリュームを回し、3300mVになるように調整します。±50mVが許容範囲です。
VDDLとVDDHの3300mV付近になればOKと表示され、“測定完了”ボタンがクリックできる状態となります。
SV tester アプリの導入により、検査品質を高いレベルで均一化することができました。
またボード1台あたりの検査時間が短縮でき、月に出荷可能な台数が増えました。
こうして皆さまに安定して動作するボードを納品しています。
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