GW5ボードのご紹介

こんにちは、NetVision技術部の天野です。🐳

今回は、GEO semiconductor社(現在はindie semiconductorとなっています)が開発したGW5410 ISPを搭載したGW5ボードの魅力的な機能について紹介します。

GW5ボード:製品詳細ページ

GW5 ボードとは

GW5 ボードは、GEO社製 Camera Video Processor (ISP) GW5シリーズを搭載したボードです。
GW5ボードには、HDR画像処理、レンズのゆがみ補正、RAWからYUVへの変換など車載用カメラシステム開発に特化した強力な機能が搭載されており、Virtual Channnel出力もサポートしています。

GW5ボードのISP制御インタフェースは、GEO社製評価ボードと互換性があるため、GEO社純正ツールでISPの設定や制御・FWのアップデートが可能です。

また、GW5ボードは映像入力としてMIPI CSI2インターフェースを備えているだけでなく、弊社のデシリアライザボードと組み合わせることで、FPD-LinkⅢ、GMSL2、GVIFなどのインターフェースを持つ車載用SerDes製品もサポートしています。

映像出力としては、MIPI CSI-2およびパラレルインターフェースに対応しており、弊社のモニターボードSVM-06ボードと接続することで、HDMIおよびUSBインターフェースから映像を出力することができます。GW5ボードのISPは内部に2つのビデオストリーミングスロットがあるため、RAWおよびYUVの両方の画像を同時に出力することが可能です。

GW5ボードと弊社製品を組み合わせたデモ

【イメージセンサからのUSB出力画像キャプチャデモ】
使用するもの
・GW5ボード
・SVM-06ボード
・SONY IMX490イメージセンサ
・GMSL2 デシリアライザボード

このデシリアライザボードにはMaxim MAX96716A GMSL2デシリアライザチップが搭載されています。 GW5410 ISP を搭載したGW5ボードは、デシリアライザボードと弊社で開発したMIPIキャプチャボード SVM-06ボード の間に配置されます。

PCにUSBケーブルを接続し任意のキャプチャアプリケーションを実行するだけで、容易に映像のキャプチャを行うことができます。

OSから見たときにSVM-06ボードはUVCカメラとして認識されるため、キャプチャアプリケーションの選択に制約はありません。

GEO社製 Camera Video Processor (ISP)

ISP は2つの Virtual Channel で、2つ分の映像をUVCでPCに出力します。Channel 0はYUV画像、Channel 1はRAW画像が出力されます。Channel 0がデフォルトの設定になっていますが、弊社ボード設定アプリケーションであるSVMCtlを使用してチャンネルを切り替えることができます。 SVMCtlを実行し、設定ファイルをSVM-06に送信します。NVcapを用いてイメージを確認すると、YUVからRAWへ、2番目のチャンネルが正しく選択されます。

GEO社製ツール:GEO Suite

先述の通り、GW5ボードはGEO社が提供する評価ボードと互換性がありますので、このボードのISPはGEO社製のツール「GEO Suite」アプリケーションで制御することができます。アプリケーションを実行後、ISPTuneを選択し、OKボタンをクリックすると、FT4222モジュールが正しく検出されます。

このモジュールはUSBからI2Cへの変換器であり、USB2インターフェースを介してISPを制御します。
ISPの設定で水平反転、垂直反転などの機能を動作させることができます。

紹介は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

おわりに

記事で登場した製品
GW5ボード
SVM-06
GMSL2 デシリアライザボード(MAX96716A):受注生産

記事で紹介した内容は、Youtubeに動画としてアップロードされているので、そちらもぜひご確認ください。映像でボードの動きを確認できます。

ご興味または、ボードの詳細な情報が必要な時は気軽に フォーム よりお問い合わせください。

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